
僕らを氷河の上に残してヘリは飛び立っていった。
NZの最高峰Mt.Cookの西側にあるフォックス氷河とフランツジョセフ氷河。ここでしばらく滞在させてもらう。ちょうど僕は3年前にこの裏側にあるタスマン氷河で氷河上での技術研修を受けた。あの時も約一週間氷河上の小屋で生活した。その時も感じたけど、山の中に入ってしまうと海外だなんて感じない。山は山。たまたま周りにいるのが日本人じゃないというだけなんだよね。
住所もないし、電話番号も入らないしね。

小屋からは海と森と氷河が見える。「ときどきアレは日本海?」と感違いしそうになるが、とても綺麗な景色だった。そういえばクイーンズタウンで友達になったジムというテレマーカーが、「フォックス氷河は、海が見えてその最高の景色の中で滑れるんだ!」ってちょっと自慢げに言っていた。これがそうなんだって改めて感動した。世界で一番綺麗なところとNZのヤマヤさんが言うだけのことはある。
忘れてはいけない。ぼくがここに来れたのはこの3人のお陰です。クライストテャーチで雪の研究をしているTIM。同じくクライストチャーチに住む写真家のBrownさん。もともとNZでガイドをし、クライミングをして、今は沢山の写真をNZ山岳会の本に掲載しているNickおじいさん。
とても親切で世代を超えた楽しい付き合いになった。実はこの後しばらくクライストチャーチでも居候をさせてもらい、とてもお世話になった。
ちなみに毎晩ご飯の後、夕焼けを見ながら小屋の外でタバコを分け合ったNickとは、すっかりニコチン友達になった。彼曰く、「タバコは止めようと思ってるんだけどね。こういう所でそういう風に吸うのは止められないね。」



ここで5日間で4回のツアーに出かけ、Mt.Cookやタスマン氷河を眺めたり、今まででもっともスティープな斜面にであったり、クレバスを通過したり、パウダーやクリフをすべり、小屋では過激なミックスクライマー達と出会ったり、内容の濃い楽しい時間を過ごすことが出来た。
そして最後にはなぜかヘリで降りるのではなく、歩いてフランツジョセフ氷河を降りることになり2日がかりの冒険となった。前日に積もった恵みのパウダー滑り、ガスに巻かれ、草を滑り、岩を飛び、小さな小屋に泊まり、そしてスキーを担いでクレバスを飛び越え、クレバスの底を歩いた。かなり省略してかいているが、全てを書くと長くなりそうなのでやめておく。
一つだけ書いておきたいことは、「いつかここでガイドをしてみたい。きっと最高のツアーになるだろう。」そう思って帰ってきたということだ。




最後にこの旅で貰った沢山のラッキーに本当に感謝している。これはその象徴のポンコツ号の最後の写真。400ドルで買ったコイツは150ドルで部品屋に引き取られていった。コイツがいなければ僕はどうなっていたのか?さようなら、そしてありがとう。
この旅で聞いたいい言葉でしめます。
「良いと思う事はゆっくりやってくる、でも素晴らしいと思う事は突然に訪れるんだ。」
感謝!
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